暇人の一撃

SE(酒飲みエンジニア)による日記。できるだけ毎日更新。

スピッツの謎曲ベスト5

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今回はあの国民的バンド、「スピッツ」の魅力について語ろうと思う。



スピッツといえば、「チェリー」とか、「ロビンソン」とかが有名である。

この2曲は結構シンプルな歌詞ですが、実はほとんどの曲の歌詞は意味不明



ということで、特に解読の難しい曲を5曲選んでランキングにしてみた。

※ 解釈に正解はないため、自分なりの一例ということをご承知おきいただきたい。

【目次】

第5位 潮騒ちゃん

2013年にリリースの14枚目のアルバム「小さな生き物」の12曲目に収録。

歌詞(以下、J-Lyric.netより)

解釈(一例)

一目惚れした相手がつれない感じで、どうするか悩んでるのが1段落目。

「逆転ゲーム」は「状況を逆転させる賭け」というところか。



2段落目では、友達同士のコミュニティで、(友達の友達などで?)突然知り合って、告白したらここにはもういられない、という悩みが表われている。(たぶん)



3段落目と4段落目には、「ファンシーな世界」「泣いてた幽霊」など、絶妙な言葉のチョイスでもって、その恋心が描かれている。

「夢なら覚めないでもう少し」といった歌詞に、そんな気持ちが現れている。



5段落目、「半端にマニアな寒村で初めてなめた蜜の味」はおそらく、恋を知らなかった自分が初めて恋心の甘さを知った、ということ。



6段落目では行動を起こす決意を、7段落目では改めてそんな相手のことを、書き記して終わる。



タイトル「潮騒ちゃん」はたぶん、恋の緊張を潮騒にたとえていて、「古ぼけた船」を「沖に出」すという表現とつながりがありそう。



表現はかなり独特だが、まだわりと解釈可能。


第4位 ナイフ

1992年にリリースの収録曲5曲のミニアルバム「オーロラになれなかった人のために」の3曲目に収録。

歌詞は短いですが、ゆったりとしたテンポと長めの間奏により、約7分に及ぶ曲。

歌詞(以下、J-Lyric.netより)

これには2つの解釈が考えられる。

「君」とはいったいどういう関係なのか。
これには、いくつか考えられる。

解釈(一例)①

君=元彼女(彼氏)説

その相手をいつまでも忘れられずにいる人を描いているのかもしれない。

「不完全な部屋」はかつて2人で住んだ、今は自分だけになった部屋のこと。

「今度こそ何かいいことが〜」とか「晴れそうにない霧」という表現は、別れがあったことを暗示している?

「ハンティングナイフのごついやつ」も言葉通りなのか、男根のことなのか、どちらにしても狂気(凶器)である。

数あるナイフから、「ハンティング(狩猟用)」を選ぶあたり、このナイフで獲物を自分の物にする、つまり性行為をする、のほうが有力かとも思われる。

解釈(一例)②

君=ストーカーの対象説

主人公がとんでもない性癖の持ち主で、異性がナイフを持つところを想像して快感を得るのが好きなのではないかと予想。

言葉通りに捉えればそうなる。

あるいは、上でも書いた通り、「ナイフ」は男根の比喩かもしれない。

「3月の君のバースデイ」に、「血まみれの夢」が許されることから「君」が成人して合法に性行為ができるという妄想を暗喩している。

「サルからヒトへ枝分かれ」も、本能的に性欲を抑えられないことをたとえて表現しているのだろうか。


第3位 クリスピー

1993年リリースの4枚目のアルバム「Crispy!」の1曲目に収録。

歌詞(以下、J-Lyricより)

とりあえず、なんか美味しそう

解釈(一例)

ポップな曲調に反して、実はこれ略奪愛の歌だと思っている。

恋人のいる人に恋をした勘違い人間が、自分のほうがいいよ、と人助けのつもりで相手を奪おうとしているのだと予想。

「輝くほどに不細工な〜」は、冴えないキャラのままでいたかったが、それを捨てる時が来たという暗示。

「閉じ込められたスマイル」は今の相手の前では十分に笑えていない、本当の笑顔を見せてという表現か。

繰り替えされる「もらった」や、「泣かないで大丈夫さ」という表現、「初めて君にも春が届いてる」などが自信過剰な様子を浮かばせる。


第2位 テレビ

1991年リリースの1枚目のアルバム、その名も「スピッツ」の6曲目に収録。

ここからは歌詞を小出しにしていく。



「君のベロの上で寝そべって
世界で最後のテレビを見てた
 いつもの調子だわかってるよ
パンは嫌いだった」



20秒で意味が分からない。



「錆びたアンテナによじ登って
市松模様の小旗を振った
 不思議な名前も似合ってるよ
失くさないで ずっと」



比喩がすごい。



「マントの怪人叫ぶ夜
耳ふさいでたら
 春の風によじれた
君と 僕と 君と」 (サビ)



やっぱり比喩がすごい。



「去年の秋に君が描いた
油絵もどきを壁に飾った
 カボチャとナスは仲良しか
それもいいや だって」



ついていけない。



(サビ繰り返し)



「小舟に乗って暗闇の外へ
忍者のように そっと近づいて」

(3回繰り返し)



急にどうした。



「ブリキのバケツに水を汲んで
おなかの大きなママは思った
 まぶたを開けてもいいのかな
構わないさ どうだ」



なるほど。



(サビ繰り返し)



うん、わからん。



4分の曲のうち4分全部意味不明。
それはたぶんこの曲くらいかもしれない。

解釈(一例)

「君」もしくは「僕」が亡くなって、お葬式の歌であるという説が有力。

それを踏まえて再度頭から見ていくと、

「世界で最後のテレビ」は棺桶の窓、「パンは嫌い」は白米のお供えのことか。

「錆びたアンテナ」は線香で「市松模様の小旗」はおそらく、お坊さんがお祓いで振る「アレ」

「不思議な名前」は戒名、「マントの怪人叫ぶ」はお坊さんのお経。

「耳塞いでた」から、死を認めたくないのかもしれない。

「去年の〜飾った」は、おそらく、去年の秋「君」が撮った「僕」の写真を遺影にしているということか。

「かぼちゃとナス」はお供え物のことだろうか。

「小舟に乗って〜」はおそらく、現世から離れる様子を描写している。

「ブリキのバケツ〜」は墓参り。

そして急展開。

「お腹の大きなママ」が「瞼を開けてもいいのかな」そして「構わないさ どうだ」と来る。

これもものすごく悩ましいが、瞼を開けて墓石を見てしまうことで、相手の死を実感してしまう。

しかし、いつまでも目を背けてもいられない。

「構わないさ どうだ」は夫の言葉で、未亡人であり母親であるという現実を受け入れて、強く生きろという締めか。



謎は深まるばかり。

一応解釈はできるということで、2位にした。


第1位 五千光年の夢

「テレビ」と同じく、アルバム「スピッツ」の4曲目。



「五千光年の夢が見たいな
後ろ向きのままで」



ギリギリわからん。



「涙も汗も吹き飛ぶ 強い風に乗って」



T.M.Revolutionごっこかな???



「すべてが嘘だったと分かった
お弁当持ってくればよかった」



きっとお腹がすいたんだろう



「なんだか寂しいな
なんだか寂しいな」



唯一わかる。



「五千光年の夢が見たいな
淡い緑のシャツ着て」



良いファッションセンス。



「頭蓋骨の裂け目から
飛び出してみよう」



痛そう。



「ゆがんだ天国の外にいて
ずるい気持ちが残ってるから」



はあ。



「ちょっと照れくさくて
ちょっと照れくさくて」



(以下LaLaLa)



3分足らずの曲である。

いったい何に照れてるんだろう。

解釈しようにも短くてわからない。

解釈(一例)

最初の4フレーズは「飛び降り自殺」を暗喩しているのだそう。

「お弁当」は知らないが、その前の「全てが嘘だったとわかった」は愛する人に裏切られたのだろうか。

飛び降りて割れた頭蓋骨から魂が出て、成仏しようとした時に、なぜか、成仏しきれなかったということか。

それが最後の3フレーズに表れている。

頭蓋骨が割れたことで、見える世界が歪んでいるということのようだが、同時に「天国」を「外」から見ていることが描かれている。

結論、よくわからない。