暇人の一撃

SE(酒飲みエンジニア)による日記。できるだけ毎日更新。

地元「亀戸」を語ってみた

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愛すべきホームタウンである、江東区亀戸(かめいど)について書いてみる。

 

 

 

お台場(の一部)や豊洲市場のある臨海都市江東区において、それら南部の街とは立地もイメージも真反対の下町である。

 

ちなみによく、「ああ、こち亀の!!」なんて言われるが、それは葛飾区亀有である。

 

江東区の右上の飛び出た三角形の部分が、すべて亀戸にあたる。

 

東西南北全てを川または運河に囲まれ、区内外問わず亀戸の外に行くには必ず橋を渡る必要のある、孤島のような地域でもある。

 

スカイツリーがかなり大きく見える場所にありながら、活気ある商店街も複数あり、菅原道真を祀る「亀戸天神」には、藤の花が咲き誇るゴールデンウィークや初詣で賑わう年末年始を中心に、たくさんの人が訪れる。

 

また近年は居酒屋も増えており、個人的には赤羽と肩を並べられるほど「せんべろの街」になれるのではと思っている。

 

 

 

3歳から25歳まで、そんなこの街にある実家で暮らしていた。

 

地下鉄の駅なんてものはなく、中学・高校・大学と、社会人になってからも、JR総武線にはずいぶんとお世話になった。

 

このほかには、わずか3.5キロで終点となる2両編成の東武亀戸線だけが走っているだけだからだ。

 

それでも、当時は0:54に亀戸駅に着く最終津田沼行き(現在はダイヤ改正のため0:36が終電)で都心方面から帰ってくることができ、駅から3分歩いて家族が寝静まった後の部屋に忍び足で帰って、酔った勢いのまま眠りに落ちるなんていう、快適な生活もできていた。

 

飲み会が盛り上がれば「朝帰るわ」とだけ親にLINEをして、「困り顔のスタンプ」が返ってくるのを見届けて飲み会に戻る、そんな日々。

 

 

 

どこから帰るにしても比較的便利とはいえ、他の街で遊ぶのと同じくらい、一人でも誰かとも亀戸で遊ぶことが多かった。

 

都会と下町と自然、そして歴史的名所があり世界的観光地の近くという個性がありながら、まだまだ知名度が高いとはいえない独特な立ち位置の街。

 

そんな亀戸には個性的なスポットも多く、近年はバラエティ番組でも取り上げられる機会が増えてきている。

 

ステンドグラスのような美しい紋様が特徴のガラス細工「江戸切子」の工房に、その名の通りな専門店「ましゅまろ亭」、亀戸民のおふくろの味を支える「佐野みそ」、連日大行列の「亀戸ホルモン」に「亀戸餃子」。

 

居酒屋や立ち飲み屋となると、酎ハイ1杯150円でフードも破格のボリュームである「立ち酔い 超人」や、100円鍋に100円サワー(今は250円〜になった。100円鍋は健在)が売りの「味一番」、お客さん同士の距離も近く和気藹々と楽しい「ヤッホー」に、「うまかっぺや」「亀三」「とーど」などなど、まだまだ書ききれないくらいの名店が揃っている。

 

そのどれもが安く美味しいだけでなく、オーナー同士の仲の良さからか他の店のおすすめメニューが話題に上がるなど、地域から愛されるあたたかさがある。

 

はしごするとなると、いつも最低でも5軒は巡るほどの魅力がある(自分はしたことはないが、巡った挙句にその日のうちにもう一度同じ店に戻る人を、巷では「回遊魚」と呼んでいたりもする)。

 

 

 

たくさんの給酒スポットに溢れたこの「島」は、まさしく回遊魚にはもってこいのリゾートアイランドと言って良いだろう。